コーヒー１杯から始まる夫婦の会話

冷え切った夫婦関係
毎日プチ家出
感謝コーヒー開始
勇気を出して一歩。いや、一杯。

冷え切った夫婦関係

その昔、と言ってもほんの２年前。
我が家の夫婦関係は破綻していました。当時３姉弟の一番下が２歳目前。
平日は旦那と全く会話をしない日もしばしば。休日は口を開けばケンカ。

旦那は義両親と同居していたことも手伝って、育児にも家事にも非常に無関心。
「育児も家事も時間がある人がやればいい」（オレは仕事で忙しい。）という
今思い返してもちょっとイラッとくるようなスタンスでいました。

同居の義両親は家に居ると子供たちに隙あらばジュースやら、
飴やらチョコレートやら、グミやらスナック菓子やらを勝手に与えてしまう。
「ごはんをしっかり食べて欲しいからやめて欲しい」と伝えても
「喜んで食べてるのに何が悪い！」と分かってもらえず本当に苦しかったです。

私は私で、義両親との合わない価値観や
夫婦で足並みそろえて子育てしたい！でも出来ない！というジレンマを抱え、
毎日本当にモヤモヤ、イライラ。
頭の中には常に「離婚」というキーワードが貼りついているような状態。
「何を話してももう分かり合えない。」
「いつ離婚届を取りに行こうか？」
「実家の両親は子連れの出戻りを受け入れてくれるかな？」
「シングルマザーで仕事して子供3人育てていけるのかな…」
なんて、離婚シミュレーションを何度もしていました。

毎日プチ家出

家に居たくない！そう思ってしまった私は、
平日は子供を連れて外に出て、土日も娘の野球に子連れ付き添い。
今考えると子供３人抱えかなり無理をしていて、心底疲れ切っていました。

そんな時、決定的な事件が起こりました。
娘の７歳の誕生日に夫婦喧嘩をして私が過呼吸を起こし
せっかくの娘の記念日に娘を大泣きさせてしまうという事態に。

娘が大泣きする姿を見て、本当に申し訳なくて
「ああ、こんな状態はもう心底嫌だな。」と思いました。
そんな時、とても信頼のおける方から
「夫婦関係の改善には”感謝コーヒー”が良いですよ。」と教えてもらったのです。

感謝コーヒーの方法はいたってシンプル。簡単２ステップ。

①コーヒーを旦那に淹れてあげる。
②「いつもありがとう」という。

ただそれだけ。
文字にすると簡単そうに見えるのだけど
実際にやってみようとするとハードルが高いこと！！

正直、えー！こんな一触即発状態なのにできるかな？と思ったけれど、
かつては愛していたはずのこの男。笑
確か好きで結婚したはずです。
私は勇気を出して、過呼吸以来避けていた旦那に
コーヒーのお誘いをすることを決めました。

感謝コーヒー開始

仕事から帰ってきて夕食を食べ終えた旦那に恐る恐る声をかける。
「コーヒー飲まない？」ドキドキ。
旦那は少し驚いた顔しているけど「いいよ。」
良かった。拒否はされなかった。

コーヒーを入れて、「おつかれさま。いつも遅くまで仕事してくれてありがとね。」
ぎこちなく言ってみたら。
「どうしたの？何かやましいことでもあるの？」と。笑
（そうそう、この人って、こーゆーことをストレートに言う人なんだよなぁ。）
ふっと笑ったら気が緩んで、コーヒーを飲みながら今日あった事を
お互いにポツポツ話し始める。

久しぶりに、「なんでもない話」をしたな。
なんだか少しだけ楽しかったな。そう思って２、３日続けてみると
そのうちに、「あの時すごく辛かった」とか過去言えなかったことも、
言えるようになったから不思議。
そこからどんどん旦那との会話は増え、
コーヒー時間が楽しみになっていきました。

振り返ってみると私は。
「子育て大変！！」という部分に【共感】して欲しい気持ちだけが強すぎて
具体的に何が大変なのか、どうしてもらいたいのか？
という思いを【共有】することをしていませんでした。
「こんなことくらい言わなくても分かって欲しい。」「察して欲しい。」と、
独りよがりな思いを押し付けていたのかもしれません。

感謝コーヒー開始を機に、少しづつ少しづつ、
旦那が家事に手を貸してくれるようになり、
子供たちの事も私の事も気にかけてくれるようになりました。
それは、私も旦那の事を気にかけるようになったからかもしれません。

感謝コーヒーを始めて丸２年。
休日は朝からソファに寝転んで携帯ポチポチして
子供の事も家事に関しても知らーんぷりだった旦那が
今では朝食作り、食器洗い、洗濯物干し、布団干し、
掃除機がけ、トイレ掃除、風呂掃除、などなど、
私より家事の段取りレベル高く色々とやってくれるスーパーマンになってしまいました。