食養生でストレスフリー!引き算の食事で心の平穏を

食養生

「食養生」とは、食事を通じて体の調子を整え、健康を維持すること。
「引き算の食べ方」は、少食を心がけ必要以上に食べないことを意味します。
体に不要なものは引き算し、必要なものだけを取り入れるのがポイント。

この二つの言葉に出会うまで、私は自分がどんな食生活をしたいのか
全くと言って良いほど、うまく言葉にできずにいました。

栄養士という資格を持ちながら、
情けないことに子供に何を食べさせたら良いのか分からなかったのです。
ごはんもパンも、野菜も肉も魚も、なんでもまんべんなく食べるよう
子供に強要していた記憶があります。

息子が喘息発作を起こすようになってからも、
いつもの食事に「プラスして」何かを食べさせなきゃ!と躍起になって
喘息に良い食材を調べ、長男に食べさせようとしていました。

でも、食養生と引き算の食べ方を知った時。
目からウロコでした。

えっ?食べなくていいの!?って。

いくら身体によい食べ物でも「腸」が整っていないと
その効果がうまく発揮されない。
まずは、腸の負担になる食べ物を控えることから
はじめなくては意味がないということを知りました。

ああ、身体は食べすぎない方が腸に負担がかからなくて
身体本来のチカラを発揮できるんだな、と妙に納得しました。
と同時に「食事はシンプルで良いんだ!」とすごく安心したのを覚えています。
「身体にいいから」という理由で何かを追加で食べるのはやめました。

確かに子供たちも食べ過ぎた時に体調を崩すという実感があります。

過去に義両親と同居していた時は
子供はしょっちゅう体調を崩していました。

義両親はかわいい孫のために、わんさか市販のお菓子やジュースを、
嫁の私には楽をさせてあげようと、スーパーのお惣菜などなど
とにかく色んな身体に優しくなさそうなものを、わんさか買ってきてくれました。

それを受けた私はというと…「良い嫁」になりたくて
(あんまり食べさせたくないなぁ。せっかく作った私の料理はどうなるんじゃい…)と
超モヤりながらも「ありがとうございます!」と食べさせていたし
風邪をひけば、(家で休ませたいなぁ。)と思っていても
「お医者さんに診てもらってお薬もらえれば安心ね!」と言われて
渋々病院に行き、渋々薬を飲ませ、
「たくさん栄養摂って早く寝なきゃね!」と言われりゃ、
看病疲れの身体にムチ打って、大急ぎで具沢山のうどんを作って
ダルそうな子供に無理に食べさせたりしていました。

日々積み重なったモヤモヤが爆発して大ゲンカしてしまい
義両親とは別居に至りました。
良い嫁は一体どこに行ったんでしょうか?笑
ぶりっ子厳禁ですね。きちんと言葉にすることやコミュニケーション大事ですね。
良い嫁になんて、ならなくていいですね。
そもそも「良い嫁」ってなんだろう。笑

でも、義両親と別居してからの方が
子供たちは格段に風邪をひかなくなりました。
気づけば私も年に一度ひくかひかないか・・・

当時、食養生や引き算の食べ方の事を知っていれば。
もっとうまく言葉にすることができたなら。
子供たちを要らぬ不調から守れたかもしれないし
喧嘩して別居することもなかったかもしれない。
市販のお菓子や義両親(同列?笑)を敵視せず、もっと上手に付き合えたかもしれない。

食べ過ぎた時は次の食事を減らして調整すればいい。
身体が欲していないのならば、食事は一日3回じゃなくてもいい。
体調不良の時も無理に食べなくたっていいじゃない。
お菓子だって食べ過ぎなければいい。
身体が喜ばないであろう食べ物を食べる機会もあるでしょう。
そんな時は思い切り感謝してその場を楽しんで食べればいい。
罪悪感持ったりキリキリするよりもきっと、ストレスフリーで身体の免疫力もアップ!

今では私なりの基準ができ、こんな風に思いを言葉にできるようになり、
子供や旦那の食べたいアレコレにもイライラせずに寄り添えるようになりました。
病気の時の子供への対応も、まずはしばらく様子を見ることにして
気持ちがずっと楽になりました。

遠い昔の理想は、「手作りで薄味の物を食べさせていたら、
市販のものや外食は味が濃すぎて受け付けなくなった」という
料理家さんの体験談に見た子供像。

我が家の子供たちは、もれなく市販のお菓子も外食も大好きです。笑
でも理想は理想。幸せのカタチは人それぞれ。
いくら身体に良い食べ物でも、そこに少しでも誰かの我慢があったら
長くは続けられないでしょう。

私が今選んで続けている調理法は「重ね煮」。
身体に良いという理由も少なからずありますが、
「美味しくて楽しいから」という理由が大部分を占めています。

これからも心穏やかに、食を、人生を、楽しみたいです♪

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